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低糖質パン・スイーツ【フスボン】


あらすじ
虎威組に正式に加入した大神青空は早く拳闘で稼ぎたがるが、GHQや日本の富裕層が運営する秘匿の拳闘大会である炎涛拳技會に参加するためには会員にならなければならないことを知らされる


少年マンガのご都合主義により、主人公はどういう訳なのかヤクザの下っ端として雇用された。
真面目な話、物語のために選んだトピックを考慮しても、作者には暴力に対しておかしなフェチを持っているみたいだ。

『ドリトライ』を読むと、これじゃなく『はじめの一歩』を読み直すべきだと俺に思わせる。

僕はこれが少年マンガで、主人公が勝つまで殴られるもんだと理解しているし、『はじめの一歩』は僕の大好きなマンガ作品の1つだけど、主人公がおかしな理由で殴られない話がすぐにでもあることを本当に望んでいる。どう説明していいのか分からないが、第1話以降、ペース配分か何かなのか、この作品の全てが気分を悪くし、納得できないことがある。

正直に言って、話の全てを最悪の方法で進めるところが『アヤシモン』を思い出させる。
読者に向けて登場人物に興味を持たせるような描写が足りないと思う。そしてバトルはどれも同じ。主人公は基本的に第1話の後はただのサンドバッグでしかない。
更には作者の前作が全15話で打ち切られたことを考えたら、『ドリトライは僕にとってはあまり希望が感じられない作品だ。

『アヤシモン』には少なくともカッコイイモンスターのキャラデザがあった。この作品にはそれすらない。

イエー、私は『アヤシモン』はすぐにドロップしたし、打ち切られたことに驚かなかったけど、間違いなくいろんな面で独自のスタイルが見られたよね。

子供は後退しないおかしな戦闘狂であるはずだけど、彼はそれほど殴られたとは思わなかったな。彼は数回しか殴られなかったように見えた。

『ドリトライ』をサポートするのは難しい。物語のトーンが毎話とてもナーバスにさせる。
第1話の物語にはある程度のリアリズムがあった。子供はボクシングが苦手だがパンチを受けることは得意なのですぐに立ち直れる。作品はそのことを反映するように思われた。多くの挫折があるが、彼は続ける。
第2話はそれらの設定を放棄してしまった。ヤクザはギラギラしたギャングからおかしくて威勢が良く、コメディー映画的っていうのか? 通りを追いかけて拳銃で撃たれる子供は、物語の中では大したことではないかのように扱われてしまう。それは緊張感を壊してしまう。人々がそれを "an underdog story(弱者の物語)" と見なしているのに何故この子供が撃たれているかどうかを気に掛けなければならないんだ?
そして、第3話では初めての "ボクシングの試合" が披露されて再びよくある少年マンガになった。もはやその子供は痛みに耐えられるだけのダメなボクサーではない。ノー! 今や彼は優れたボクサーで、自分の2倍の身長を持つボクシンググローブに金属プレートを入れた男を打ち負かすことができる・・・何故なら彼はパンチで金属プレート入りのグローブを受けたからだ。
最初は根底にあるプロローグがあるように見えた。
この最初の男が不正行為をしてその教訓が "戦いはリングで始まるものではない" ということであったらおそらく『ドリトライ』は汚いファイターの集団を打ち負かす子供のボクサーの物語になるだろう。でも、ノー! どうやらあの男はただの・・・詐欺師だ。そしてアクションに関してはバトルマンガとしてはとても圧倒的でただつまらなかった。
俺はボクシングの物語が好きだ。『はじめの一歩』も『メガロボクス』も『あしたのジョー』も好きだ。あと『ケンガンオメガ』のような地下格闘技も面白そうだよな。これらの作品には全て登場人物がいて、物語があって、エキサイトするものがあった。
しかし、『ドリトライ』はそうじゃなかった。

jumpyとは?(※ ナーバスにさせる、ハイテンションにさせる、イライラさせる、エッジが効いている

『ドリトライ』は全19話を超えることはない。何故だろう。何らかの問題を抱えている。キャラクターとストーリーはただ悪いことと間違ったことをしているように見える。

サスペンス要素に欠けていてプロットが進行していないように感じる。多くの新情報を明かさないし、アクションは緊張感がなく、読者を夢中にさせるものではない。

主人公の成長や目標が設定されているけど、実際にはそこに繋がってないんだよな。主な話の展開は彼の妹を養うために必死になる子供ではなく、マゾヒステックな痛みへ執着することのようだ。
どのキャラクターも愛らしさがなく、好感さえ持てない。主人公ですらな。

少なくとも他のマンガには最低でも1人は好感が持てるキャラクターが登場する。すでに何人もキャラクターが登場しているのに主人公を含め登場人物の名前を1人も覚えていない。

設定は本当に面白く、破壊された世界で生き残るために奮闘するテーマが好きだが、今回は主人公が殴られ落ち込まなかっただけだ。今後改善されることを願っている。

このアートが何を思い出させるのか分かった。『六道の悪女たち』だ! 主人公の目の周りに太い輪郭が描かれているとそういった多くのアートスタイルを思い出させるんだ。

まだ3話しかないことは理解しているが、この "バトルスタイル" がどれだけ馬鹿馬鹿しくて短絡かが分かるか? それとも主人公は全話殴打され続け、最後のページに行きつくまでにいくつかの打撲傷を得るのに、何故、次の話の冒頭で全ての傷が消えているんだ?


低糖質パン【フスボン】